クルム伊達組、好機生かせず準決勝敗退
「全米OPテニス」(4日、ニューヨーク)
女子ダブルス準決勝でクルム伊達公子(43)=エステティックTBC=とバルボラ・ストリコバ(チェコ)のペアは第4シードのエカテリーナ・マカロワ、エレーナ・ベスニナ組(ロシア)に敗れた。四大大会で女子ダブルス初の4強入りを果たしたクルム伊達は、この種目の日本女子として09年全豪準優勝の杉山愛以来の決勝進出はならなかった。男子シングルス準々決勝では第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)と、第14シードのマリン・チリッチ(クロアチア)が準決勝に進んだ。
クルム伊達のペアは初の決勝に届かなかった。四大大会で優勝経験もあるロシアのペアに屈し「今は悔しくて、受け止めるのにも時間がかかる」と落胆した。
第1セットはクルム伊達が引っ張った。しかし、5‐2の第8ゲームを2度のセットポイントを握りながら落とすと、5ゲームを連取されてこのセットを失った。
第2セットは第2ゲームを8度のジュースの末に落としたのが響いた。「勝負強さを出されてガクッとなってしまった」と相手の強さを認めた。
自身や錦織の活躍でテニスへの関心が高まった今大会。「(人気回復の)プラスになればいい」と、今年の四大大会を締めくくった。