松岡氏がエール「悔しさが一番の力だ」
「全米OPテニス・男子シングルス決勝」(8日、ニューヨーク)
日本テニス協会強化副部長でスポーツキャスターの松岡修造氏(46)が9日、トップジュニアを対象とした強化キャンプ「修造チャレンジ」を開催中の神奈川県藤沢市内で報道陣の取材に応じ、錦織の健闘をたたえた。
松岡氏は「一言で言えば悔しい。圭が椅子に座っているのを見て涙が止まらなくなった。チャンスもあったし彼だったら勝てた」と、目を真っ赤にして無念さをにじませた。
十数年前「修造チャレンジ」に参加した当時11歳の錦織と初めて会った。「自分が生きている間は出会わない才能、宝だった。ただ、体は強くないし一人で自分を表現する力が最もなかった。だから僕は強く当たった。そこをクリアしてくれたことが一番うれしい」と成長に目を細めた。
まな弟子の快挙を「新しい時代のテニスに変わった瞬間」と表現した。「誇りと言う言葉では片付けられない。テニス界の常識をとんでもなく変えた。僕らに勇気をくれてありがとうという思いしかない」と賛辞と感謝を贈り「『もっと強くなれ、絶対勝て。決勝で負けた悔しさがお前の一番の力だぞ』とあえて言いたい」と、熱すぎる口調でエールを送った。