錦織決勝中継対応にテレビ局大混乱
「全米OPテニス・男子シングルス決勝」(8日、ニューヨーク)
テニスの錦織圭選手が惜しくも敗れた日本時間9日の全米オープン男子シングルス決勝戦。日本中が注目する「歴史的一戦」でありながら、地上波での生中継はなし。「決勝戦をぜひ見たい」という視聴者の要望に応えるため、テレビ局は対応に追われ、混乱した。
試合を独占生中継した有料BS放送のWOWOWには、午前6時の試合開始直前まで加入申し込みが殺到した。人員を増やして徹夜で対応したものの、あまりの申し込みの多さに、視聴手続きに数時間かかるケースも。インターネットでの申し込みもパンク状態となり、9日午前0時から午前6時半ごろまで受け付けを中断したという。
NHKは視聴者の要望に応えるため、国内の放送権を持つWOWOWと異例の交渉を続けた。総合テレビでの録画放送を発表したのは、決勝戦開始の約10時間前という慌ただしさだった。