日馬、横綱史上初“2度目”反則まげ

 「大相撲秋場所・4日目」(17日、両国国技館)

 横綱日馬富士が嘉風のまげをつかむ反則で初黒星を喫した。日馬富士はことし夏場所の稀勢の里戦でもまげをつかんでおり、まげつかみの反則を横綱が2度犯したのは史上初。白鵬、鶴竜の2横綱は危なげなく4連勝。40歳の大ベテラン旭天鵬、新入幕の逸ノ城も勝ち、4戦全勝は4人となった。新大関豪栄道は常幸龍を下して2勝2敗の五分に戻した。

 初日から快調に白星を積み重ねていた3横綱の一角が、思わぬ形で崩れた。日馬富士は嘉風との突き合いになり、最後は左から回り込んで送り出したかにみえた。しかし、向正面白房下の錦戸審判(元関脇水戸泉)から左手がまげをつかんだのではないかと物言いがつき、協議の結果、反則負けとなった。

 日馬富士は夏場所14日目の稀勢の里戦でも左手でまげをつかんで反則負けしており、横綱として史上初めて2度目の反則負けとなる不名誉な記録が残ってしまった。

 しかも、取組の途中で交錯した際に右目を強打してしまった。支度部屋では患部を冷やしながら、「(まげを)つかんじゃったね。まあ、勝負ごとだから仕方ない」とサバサバしていたが、まぶたの上が大きく腫れ上がった姿は痛々しかった。北の湖理事長(元横綱)も「左ではたく癖がある。これを直さないと、またあるよ」と指摘し「目が心配だな」と、5日目以降を思いやった。

 土俵下から勝負を見届けた井筒審判部副部長(元関脇逆鉾)は、「ビデオで何回も見て、まげをつかんでいると判断した。錦戸さんがよく見ていた」と説明。かつて元関脇阿覧(引退)が、まげつかみで3度の反則負けとなる“常習犯”だった。日馬富士もわずか3場所の間に2回目の反則負けでは、失態と言われかねない。残り11日間で汚名を挽回するしかない。

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