柔道・秋本、攻め抜いて金 リオに視線
「アジア大会・柔道」(21日、仁川)
柔道の男女計5階級が行われ、男子73キロ級の秋本啓之(28)=了徳寺学園職=は決勝でガンバータル(モンゴル)に優勢勝ちし、2連覇を果たした。女子57キロ級で山本杏(20)=国士舘大=は決勝で金ジャンディ(韓国)に一本勝ちし、初優勝した。女子70キロ級の新井千鶴(20)=三井住友海上=は決勝で敗れて銀メダル。男子81キロ級の長島啓太(日本中央競馬会)女子63キロ級の阿部香菜(三井住友海上)は準決勝で敗れた後の3位決定戦で勝ち、銅メダルを獲得した。
秋本は決勝で攻め手を緩めず優勢勝ち。6月に生まれた長男の心之介ちゃんは心臓を患っている。強い父親の姿を見せ「畳にはいつくばってでも勝った姿に何かを感じ取ってもらえれば」と誇った。高校時代から強さを発揮したが、摂食障害やけがに苦しみ五輪の舞台に立てていない。「目標はこの先にある」とリオ五輪を見つめる視線は鋭かった。