体操・神本が金!日本勢40年ぶり快挙
「アジア大会・体操」(23日、仁川)
個人総合決勝が行われ、男子で予選1位の神本雄也(20)=日体大=が87・950点で優勝した。この種目の日本勢では、1974年テヘラン大会の堀出一夫以来10大会ぶりの優勝で、神本は団体総合に続いて2個目の金メダル。山本雅賢(徳洲会)が87・500点で2位に入った。
世界選手権を控え、一線級がいない大会であっても、歴史に日本勢40年ぶりの金メダルが刻まれることに変わりはない。神本は「レベルがどうであれ、出るからには優勝したいと思っていた。目標が高すぎるとは思わなかった」と胸を張った。
1984年ロサンゼルス五輪を目指す体操選手だった、父の堅二さんの影響で5歳から競技を始めた。高校時代は多い日で11時間も体を動かした練習の虫。2010年のユース五輪でも個人総合を制覇した。
内村航平(コナミ)が世界で無敵の強さを誇る個人総合で、国内は加藤凌平、野々村笙吾(いずれも順大)がその絶対王者を追う。90点台で勝負する3人と現状では力の差があるが、大舞台の経験を積んでいくことで、16年リオ五輪も見えてくるはずだ。