視線の先は「金」川内が戦闘モード
「アジア大会・マラソン男子」(10月3日、仁川)
10月3日の男子マラソンに出場する公務員ランナーの川内優輝(27)=埼玉県庁=が29日、韓国入りした。
川内のぎらついた瞳は、早くも戦闘モードに入っていることを物語っていた。「高まってます」。金メダルを逃せば、来年の世界選手権(北京)の選考会出場を見送ると宣言しており、リオ五輪に向けて大きな分岐点となる一戦。アジア大会のボードを持っての写真撮影でも、笑顔は決して見せなかった。
28日のベルリンマラソンで世界記録が2時間2分台に突入したことも刺激になっている。同レースに出場した日本人の最高が11分台だったことに「寂しい」とダメ出し。「僕はトップを目指して頑張るだけ」。日本のエースの自覚を漂わせた。