佳純&愛やった!48年ぶり「金」王手

 「アジア大会・卓球女子団体戦・準決勝」(29日、水原)

 団体準決勝で日本の女子はシンガポールを3‐2で下して決勝に進み、銀メダル以上を確定させた。福原愛(25)=ANA=と石川佳純(21)=全農=が勝ち、その後連敗して追いつかれたが、最終試合を石川が制した。30日の決勝で中国と対戦し、1966年バンコク大会以来の金メダルに挑む。男子は6連覇を狙う中国に0‐3で敗れ、2大会連続の銅メダル。松平健太(ホリプロ)水谷隼(ビーコン・ラボ)村松雄斗(エリートアカデミー)が3連敗した。

 日本が因縁のシンガポールを振り切り、48年ぶりの金メダルまであと1勝とした。前回広州大会の準々決勝で惜敗し、メダルの望みをたたれた相手に見事に雪辱。2勝を挙げてチームを引っ張った石川は「すごく緊張したが、何とか勝てて良かった。最後まで強い気持ちでプレーできたことが勝てた要因」と満面の笑みを浮かべた。

 第1試合で福原が流れをつくった。得意の高速バックハンドでペースをつかみ、ラリーで圧倒。4年前の対戦では自身が2敗しての敗退だっただけに大きな勝利となった。石川はロンドン五輪の女子シングルス3位決定戦で敗れるなど、苦手のフェン・ティアンウェイをフルゲームの末に撃破。威力のある球でプレッシャーをかけ、強烈なフォアを何度もたたきこんだ。

 続く平野早、福原は落としたものの最後に石川が、第1試合で福原が下した相手を退けた。癖や特徴について助言した福原は「チーム一丸となって戦った感じ。今大会は絶対に中国と戦って勝つんだと思っていた」と、うなずいた。

 決勝では、ロンドン五輪、ことしの世界選手権団体戦といずれも決勝で屈した最強の中国にぶつかる。石川は「決勝まで来たことに自信を持って挑みたい」と決意を口にした。

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