錦織フィーバー穏やか?客入り6割程度

 「テニス・楽天ジャパン・オープン」(30日、有明テニスの森公園)

 “錦織フィーバー”は意外にも穏やかだった。内山と組んだダブルスで今大会初戦に臨んだ錦織は、フィルステンブルグ、ユーイピ組に56分間でストレート勝ち。午前9時半の開場時には約500人のファンが列をつくったものの、客席の入りは約6割ほどだった。

 日本テニス協会関係者は、シングルスほどの注目を集めないダブルスだったことと、平日の第1試合午前11時開始だったことを理由に挙げたが、それでも錦織は「僕にとっての初日から、こんなにたくさんのお客さんの前でできてうれしい」と感謝した。

 会場は第1試合のダブルスとしては異例となるセンターコートが割り当てられた。放映権の売り上げが見込めないダブルスをセンターコートで行うことに男子プロテニス協会(ATP)は難色を示したが、観衆の安全確保のため、やむを得ない措置をとった。

 2週連続優勝と、2年ぶりのタイトルが懸かるシングルスの初戦となる1日は約8割の入場券が販売済み。フィーバーの本格化はこれからのようだ。

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