「アジア大会・マラソン女子」（２日、仁川）

　女子マラソンは、昨年の世界選手権４位でロンドン五輪代表の木崎良子（２９）＝ダイハツ＝が２時間２５分５０秒で２位に入った。１９９８年バンコク大会を制した高橋尚子以来となる日本勢の金メダルはならなかった。初出場の早川英里（３２）＝ＴＯＴＯ＝は終盤に追い上げ、２時間３３分１４秒で４位。ユニスジェプキルイ・キルワ（バーレーン）が２時間２５分３７秒で優勝した。

　２０キロ以上のマッチレース、最後の最後に木崎の弱さが出た。残り５キロからケニアからの帰化選手キルワのスパートに振り切られ、無念の銀。優勝者に与えられる来年の北京世界選手権代表入りを逃し、「悔しいの一言」と涙があふれた。

　昨年のモスクワ世界選手権でも、３位争いに敗れ４位。安定感はあっても、ここ１番で勝ちきれない。「アジアで１番にならないと、世界で１番は見えてこない。そろそろ結果出さないと」と、ふがいなさをかみしめた。

　今後は世界選手権の選考会か、海外レースで経験を積むか、１６年リオ五輪の選考会に絞るかの３択。現状打破へ最善の道を探る。