可夢偉クラッシュ…わずか7分で終了
「F1・日本GP・フリー走行」(3日、鈴鹿サーキット)
日本GPが開幕し、フリー走行の2回目に登場した小林可夢偉(28)=ケータハム・ルノー=は3周目でクラッシュし、最下位で走行終了。ケガはなかったものの、2年ぶりの母国GPは苦しいスタートとなった。1回目はメルセデスのニコ・ロズベルク(29)=ドイツ、2回目は同じくメルセデスのルイス・ハミルトン(29)がトップタイムをマークした。4日は公式予選が行われる。
S字カーブに入った可夢偉の車体が、切ったハンドルとは逆方向に進み、コースアウト。反転したマシンは壁に突っ込みフロントウイングなどを大破した。
午前の1回目は出走できず、午後の2回目で登場。可夢偉もファンも待ち望んだ2年ぶりの鈴鹿だったが、3周目、わずか7分で初日の走行を終えた。
「よく分かんないまま、オーバーした車が反対に向いて、そのまま…。何が問題か分からない」と、首をかしげるしかなかった。
資金難のチームは英国本拠でパーツ類などが差し押さえられた。この日、ラベット代表は鈴鹿で会見。今季の出場に問題ないことを強調したが、影響は少なくない。
「ウイングは古いパーツならある。新しいのは一つだけ。それは残念」。可夢偉はトラブルには慣れっこの表情で淡々と話した。
「まずは走ることができた。2周だが、またここに帰ってこられた。1時間、予選もしっかり練習すれば問題ない」。あと2日、たまったうっ憤をレースで晴らす。