創価大、涙の初箱根 主将山口けん引
「箱根駅伝予選会」(18日、陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園=20キロ)
史上最多となる48校で本戦出場の10枠が争われ、上位10人の合計タイムにより、神奈川大、国学院大、東海大、山梨学院大、中央学院大、上武大、中大、順大、城西大、創価大の10校が来年1月2、3日の箱根駅伝本戦出場を決めた。創価大は悲願の初出場。過去14度の優勝を誇る名門中大は、86回連続89回目の出場を決めた。個人では村山絋太(城西大3年)が、58分26秒の予選会日本人最高記録で1位となった。
「10位 創価大学」。最後の最後に待ちに待った名前が呼ばれると歓喜が爆発した。選手やスタッフ、OBらの頬に涙が伝う。本格的に駅伝に取り組み始めて26年。悲願の箱根初出場を決めた。
けん引したのは3年生ながら主将の山口修平だ。エースとしてチームの集団走から離れ、全体6位に食い込んだ。1年時に学連選抜で本戦に出場した経験を買われ、主将に就任。それまでは夜に寮を抜け出し、カラオケなど遊びにいく選手もいたが、生活面からチームを引き締めた。山口は「心の隙がなくなり、ラストの我慢強さが出た」と胸を張った。
チームは主要大会の駅伝経験がなく、本戦でのタスキの色もまだ未定だ。「まだ頭が真っ白」と瀬上監督。初めての箱根路。まずは確かな一歩を刻む。