萩野 200メートル個メ日本新&3冠
「競泳・W杯東京大会」(29日、辰巳国際水泳場)
短水路(25メートルプール)で争われ、男子200メートル個人メドレーは萩野公介(20)=東洋大=が1分51秒27の日本新記録で、瀬戸大也(20)=JSS毛呂山、入江陵介(24)=イトマン東進=らを退けて優勝した。萩野は200メートル自由形も、自身の日本記録に0・11秒差に迫る1分42秒62で制し、初日と合わせて個人種目3冠を達成。女子100メートル自由形は内田美希(19)=東洋大=が52秒69の日本新記録で3位に入った。
怪物マルチスイマーの真骨頂を発揮した。萩野が、200メートル個人メドレーでは自身の日本記録を0秒23更新し、瀬戸、入江らを圧倒。200メートル自由形でも日本記録に迫るタイムで、初日の100メートル個人メドレーを含む3冠を達成した。
4冠を獲得し、MVPに輝いた仁川アジア大会後、つかの間のオフを取り、最近になって筋トレを再開した。「筋肉痛がとんでもないことになって、大会前はレースできる状態ではなかった」。本調子ではなかったが、この1年で培ってきたタフさを証明した。
12月には年内最終戦の世界短水路(ドーハ)に出場する。「1戦1戦が来年の世界選手権、2年後の五輪につながる。何が足りないか突き詰めたい」と、今後を見据えた。