錦織が逆転3回戦へ ファイナルへ前進

 「男子テニス・マスターズパリ大会」(29日、パリ)

 約3週間ぶりの復帰戦となった世界ランキング7位の第6シード、錦織圭(24)=日清食品=は、シングルス初戦の2回戦で世界17位のトミー・ロブレド(32)=スペイン=に逆転勝ちし、3回戦に進出した。年間成績などの上位8人で争うATPツアー・ファイナル(11月・ロンドン)初出場を目指す錦織は、年間獲得ポイントで現在6位。今大会で4強入りすれば、残り4枠の出場権を自力で獲得できる。

 効果的なドロップショットで苦境を打開した。錦織は第2セットの第6ゲームで初めてブレークに成功すると、力強くガッツポーズ。緩急の変化でロブレドを前後に揺さぶり「最初から後ろの方で粘られていたので。あそこで全部の流れが変わった」と充実した表情で汗をぬぐった。

 過去の対戦では2戦2勝ながら、前週のバレンシア・オープンで準優勝したロブレドは元世界5位の実力者。第1セットは左右に散らすストローク戦で互いに譲らず、わずかなミスが出たタイブレークで落としたが、第2セット以降は鋭いバックハンドのリターンを連発した。約3週間ぶりの復帰戦で「結果には満足している」と納得の様子だった。

 痛めていた右臀部(でんぶ)の状態も「どこにも異常がない」と順調な回復ぶり。全米オープン準優勝の実力を示し「選手にとって特別な舞台」と夢見る最終戦のツアー・ファイナルへまた一歩前進した。

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