錦織決勝ならず…ジョコビッチに完敗
「男子テニス、マスターズ・パリ大会」(1日、パリ)
シングルス準決勝が行われ、世界ランク7位で第6シードの錦織圭(24)=日清食品=は同1位で2連覇を狙う第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に2-6、3-6で完敗し、決勝進出はならなかった。錦織は年間成績などの上位8人で争われる最終戦、ATPツアー・ファイナル(9~16日・ロンドン)で今季を締めくくる。決勝はジョコビッチと、同10位の第7シード、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が顔を合わせる。
3試合連続でフルセットを戦った疲労が回復せず、サーブの出来が明暗を分けた。錦織はジョコビッチに威力のないサーブを集中して狙われ、1時間余りで完敗。サービスエースを8本許した。全米オープン準決勝での勝利の再現はならず「体が100パーセントの状態でなかった」と悔しさをにじませた。
未明に決着した準々決勝の3時間近い激戦を終え、就寝は午前4時。半日では躍動感が戻らず「足が動かず、苦しい戦いだった」という。ジョコビッチとの対戦成績は2勝2敗となった。
ツアー・ファイナルは今季の総決算。「勝てない選手はいない。自分のプレーをすればチャンスはある」との気持ちで晴れ舞台に挑む。