錦織世界ランク「5位」新世代の旗手へ
男子テニスの3日付世界ランクが発表され、前週のマスターズ・パリ大会で4強入りした錦織圭(24)=日清食品=が7位から5位に浮上し、10月に記録した自己最高の6位を更新して初のトップ5入りを果たした。コンピューターによる現行制度の世界ランクで日本男子最高。錦織は年間成績などの上位8人で争われるシーズン最終戦のATPツアー・ファイナル(9~16日・ロンドン)に初出場する。
27歳のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を頂点に、33歳のロジャー・フェデラー(スイス)、28歳のラファエル・ナダル(スペイン)がトップ3を占める男子テニス界。24歳の錦織が世界ランクで5位となり、新世代の旗手として頭一つ抜け出した。
全米オープンで準優勝した今季。「もう勝てない相手はいない」と宣言した自信は本物で、来季は四大大会タイトルを狙える位置につけた。目標だったトップ10入りを5月に達成すると、「次はトップ5を目指したい」と掲げた。10月の楽天ジャパン・オープン決勝で1歳年下のラオニッチ(カナダ)を退け、今季ツアー4勝目を飾ると、「若い世代で盛り上げていきたい」と決意を示した。
テニスの世界ランクは、現行制度では1年間の成績が対象となり、男子は出場18大会の合計ポイントで決まる。錦織のように前年末の順位が30位以内の選手は原則として四大大会、マドリード・オープンのような格付けが高いマスターズ大会が年間9大会のうち8大会、残りが6大会となる。
トップ選手8人による最終戦は、優勝賞金もランキングのポイントも四大大会に次ぐ大舞台となる。飛躍のシーズンの総決算として、アジア男子で初めて挑む。