川内ワーストに“恐縮”ビジネス帰国
陸上男子の公務員ランナー、川内優輝(27)=埼玉県庁=が4日、11位に終わったニューヨークシティマラソンから帰国した。優勝したキプサング(ケニア)に6分近く離され、今季自己ワーストの2時間16分41秒の内容に意気消沈。招待選手のため、航空機はビジネス席が用意されていたが、「(帰りは)エコノミーで良かったんですけど」と、自虐的な笑みを浮かべた。
階段裏の狭く薄暗いところに報道陣を連れ、背中を丸めながらレースを回顧。五輪、世界選手権のメダリストがそろったレースは、序盤からペースの上げ下げが激しく消耗した。これまでナショナルチーム(NT)の選手の走りを厳しく指摘してきただけに「(自分も)NTのオーバー15(2時間15分以上掛かった選手)の仲間入り…。(NTを)外れろと言われれば、外れます」と自戒した。
今後はペース変動への対策として1500メートル走も多く取り入れる意向。来春のソウル国際マラソンに照準を合わせ、最後は「2時間6~7分で走る地力をつけたい。ソウルで狙う」と前を向いた。