９日に開幕する男子テニスのＡＴＰツアー・ファイナル（ロンドン）の組み合わせ抽選が３日に行われ、シングルスで１次リーグＢ組に入った世界ランキング５位の錦織圭（２４）＝日清食品＝は９日の初戦で６位のアンディ・マリー（英国）と顔を合わせることが決まった。錦織は「メンツはすごいけど、別に勝てない選手ではない。自分のプレーをすればチャンスがある位置にいると思う」と晴れ舞台に意気込んだ。

　トップ選手の証しとなる頂上対決に「初めての緊張感もある」と心境を明かしたが、未勝利の選手は過去３戦全敗のマリーだけ。同組で世界ランク２位のロジャー・フェデラー（スイス）やＡ組で３連覇を狙う世界１位のノバク・ジョコビッチ（セルビア）とはいずれも２勝２敗。「マリー以外の選手には勝っている」と、今季ツアー４勝を挙げた自信をのぞかせた。

　ファイナルは４人ずつ２組に分かれて総当たりで行われ、各組２位までが準決勝に進む。課題は４強入りしたマスターズ・パリ大会で精度が低かったサーブ。日本のエースは「細かいところを修正したい」と最終決戦に万全を期す構えだ。