ジョコビッチ 3連覇へ盤石のスタート
「テニス・ATPツアー・ファイナル」(10日、ロンドン)
シングルスの1次リーグA組は世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が同9位で全米オープン覇者のマリン・チリッチ(クロアチア)にストレートで圧勝、3連覇へ好発進した。世界4位で全豪オープン王者のスタニスラス・ワウリンカ(スイス)も同7位のトマーシュ・ベルディハ(チェコ)にストレート勝ちした。
世界1位の底力を、巧みなリターンで示した。ウィンブルドン選手権覇者のジョコビッチはチリッチの高速サーブを攻略し、3連覇へ盤石のスタート。わずか56分で試合を片付け対戦成績を11戦全勝とすると、右拳を握り締め「戦術が成功した。攻撃的なプレーができた」と充実感に浸った。
エレナ夫人との間に第1子となる長男ステファン君が生まれたばかり。「父親になり、今は新たな力がみなぎっている」と気持ちを高ぶらせる。直前のマスターズ・パリ大会では準決勝で錦織圭を下し、2連覇した。新旧交代の波も押し寄せる男子テニス界で今季はトップのツアー6勝。27歳の王者は「息子のために最終戦も優勝で締めくくりたい」と笑顔で誓った。