錦織、全豪V宣言「もちろん狙う」

 「テニス・ATPツアー・ファイナル」(15日、ロンドン)

 シングルス準決勝が行われ、1次リーグB組2位の錦織圭(24)=日清食品=は大会3連覇を目指すA組1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)にフルセットの末に敗れ、決勝進出を逃した。全米オープン準優勝など大躍進した今季のツアーの戦いが終了。来年1月にメルボルンで行われる全豪オープンでの、自身四大大会初制覇を誓った。

 日本を、いや世界を熱狂の渦に巻き込んだ錦織の2014年が終わった。第2セットを奪い、勢いづいた最終セットの第1ゲーム。2本のブレークポイントの絶好機に力み、フォアとバックが相次いでネット。流れを手放し、6ゲームを連取されて押し切られた。

 これで今季の全日程を終了。年頭に公言したトップ10入りを実現するどころか、超一流の証明であるトップ5に駆け上がった。ツアーで4度優勝、四大大会の全米オープンを含む2度の準優勝。シングルスで54勝14敗と8割近い勝率を記録し、獲得賞金も5億円を突破したシーズンを「最高の一年だった」と総括した。

 今季からマイケル・チャン氏がコーチに就任。1月の全豪オープンから攻撃的なプレーが鋭さを増した。第1シードのナダル(スペイン)との4回戦で敗れたが互角に打ち合い「あの試合で変わり出した。攻撃に自信が出た」とは振り返る。

 18歳で鮮烈なツアー初優勝を果たし、跳び上がって打つ攻撃的なフォアに「エア・ケイ」の愛称がついてから6年。今季の躍進は心技体が備わった上で、原点の攻めのテニスを思い出した結果だ。

 近日中に一時帰国するが、12月からは米国でトレーニングを再開予定。年明け1月19日には全豪オープンが開幕する。

 膨らむ周囲の期待はトップ選手の宿命。優勝を「もちろん狙う」と言う錦織は「この位置をキープするのはストレスもかかり大変だと思うが、うまく付き合っていけたらいい」とさわやかに宣言した。

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