迷走東京五輪バスケ会場 大阪でどや!
国際オリンピック委員会(IOC)と2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会などが準備状況を確認する第2回事務折衝が19日、終了した。都内で会見したIOCのコーツ調整委員長はバスケットボールの1次リーグの会場について、候補に大阪を提案したことを明らかにした。
コーツ調整委員長は、バスケットボールの1次リーグの会場について「サッカーと同様に、大阪のような大きな施設を持つ都市にも(会場候補として)目を向けるように大会組織委員会に提案した」と明らかにした。
同委員長は、IOCが18日に発表した中長期改革「五輪アジェンダ2020」の提案に、開催都市以外での実施を認める項目が含まれていることに触れた。「五輪を地方でも開催すればチケット販売の収入でも恩恵がある」との考えを示し、「他の団体競技も開催都市以外で実施することがあり得る」と述べた。
現在、開催都市以外での実施はサッカーの1次リーグなど一部に限られている。バスケットボール会場は新設を取りやめ、代替会場をさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)とする方針だが、競技団体との交渉が難航している。組織委幹部は「ここまでの提案になるとは予想していなかった」と驚いた様子で「いろんな都市が次々と手を挙げ、収拾が付かなくなる可能性がある」と困惑した。
また、組織委の森喜朗会長は日本サッカー協会から1次リーグの大阪開催の要望があるとした。「地方でやってもいいという助言が(IOCから)あるなら本当に画期的なこと。競技団体の了承を経てバッハ会長、コーツ委員長の指導を仰ぎながら決めることはあり得るかもしれない」と話した。