早大エース藤田復帰で5トライ快勝

 「関東大学ラグビー対抗戦、早大37-24明大」(7日、秩父宮)

 90回目を迎え、42年ぶりに秩父宮開催となった早明戦は、早大がこの試合から復帰した日本代表FB藤田慶和の活躍で37-24で明大に快勝した。運動量で勝った早大は、合計5トライで明大を圧倒。5勝1敗1分けで2位となった。対抗戦Aは全日程を終了、5位の筑波大までが14日から始まる全国大学選手権2次リーグに出場する。

 鮮やかなV字回復だ。帝京大に11-55と大敗し、慶大には25-25でヒヤヒヤの引き分け。苦戦続きだった早大が、伝統の一戦で見事に立て直してきた。原動力となったのは絶対エースのFB藤田。右肩の負傷が回復し、カムバック。自在にグラウンドを駆け、ほぼ満員、約2万1600人の観客を沸かせた。

 後半12分には相手のキックをキャッチしてカウンターアタックで大きく前進、フランカー加藤のトライに結びつけるビッグプレー。「チャンスがあれば、隙があればどんどん行こうと思った。チームとしてすごくいい試合ができた」と満足そうに振り返った。

 藤田とともに1年生SO横山を初めてスタメンで起用、CTBに移した小倉も活躍した。ポジション配置が的中した後藤監督は「期待通りの働きだった。これで来週から自信を持ってやれる」と大学選手権へ確かな手応えをつかんだ。目標は、帝京大を倒しての6大会ぶりのV奪回。「きょうでチーム力がまた上がった」と、ロック大峯主将は胸を張ってみせた。

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