本郷SP5位 度胸満点で自己ベスト

 「フィギュアスケートGPファイナル」(11日、バルセロナ)

 欠場者が出たため補欠から繰り上がって初出場した本郷理華(18)=愛知みずほ大瑞穂高=は女子ショートプログラム(SP)で自己ベストの61・10点を出して5位だった。エリザベータ・トゥクタミシェワが67・52点で首位に立ち、ロシア勢が4位までを独占した。ペアSPでは川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)は55・97点で6位と出遅れた。

 GPシリーズで活躍した6選手だけが出場できる大舞台。女子で初出場の本郷は演技直前の6分間練習で緊張に襲われた。だが、1番滑走のSPまでのわずかな時間で「気持ちの整理ができた」という。補欠から繰り上がった幸運を思い出し「出られるだけでうれしい。失うものはない。思い切りやるだけ」と不安を振り切った。

 迷いが消えた18歳の滑りは度胸満点だった。流れのある2連続3回転トーループに始まり、長い手足を生かした滑りやスピンで観客の拍手を誘った。自己ベストを1・25点塗り替え、「目標の60点台を出せてうれしい」と頬を紅潮させた。

 仙台市出身でフィギュアのコーチの母と英国人男性の間に生まれた。荒川静香さんや鈴木明子さんを育てた長久保裕コーチを追って9歳の時に名古屋に移り、5歳から恩師と共同生活を送る。

 GPにデビューした今季は第4戦のロシア杯でSP、フリーともに自己ベストをマークして初優勝。166センチの長身スケーターは「ロシア杯から成長できたかな」とさらに自信を深めた。

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