バレーボール男子の日本代表、王金剛容疑者（３０）の逮捕で東レが全日本選手権出場を辞退したことを受け、大会関係者は慌てて対応した。第１試合開始３０分前の午前１０時半。会場の東京体育館では下山隆志実行委員長が緊急記者会見を開き「全日本選手権出場辞退について報告をいただいた。辞退を実行委員会として受けた」と報告した。

　前回優勝チームの不祥事に、ライバルにも衝撃は広がった。４強入りした堺の印東玄弥監督は「気を引き締めようという話はした。積み上げるのに時間はかかるけど、壊れてしまうのは一瞬」と表情を曇らせた。

　東レが所属するプレミアリーグを主催している日本バレーボールリーグ機構の林孝彦事務局長は今後について「週明けにもコンプライアンス委員会を開いて（対応策を）決めたい」と話した。