神鋼パニック敗…24点差逆転される

 「ラグビートップリーグ、パナソニック29-27神戸製鋼」(13日、秩父宮)

 上位8チームによるA組で、神戸製鋼が、昨季2冠のパナソニックに24点差を逆転され、27-29で敗れた。パナソニックは首位に立った。サントリーは東芝に32-16で逆転勝ち。東芝が敗れたため、A組の全勝はなくなった。

 記者会見場に入ってきた神戸製鋼のゴールド・ヘッドコーチは開口一番、「プロのコーチを18年間やってきて、きょうほど怒りを感じた試合はない」とまくし立てた。風上の前半は今季初めてSOで起用した山中を中心にアタックを仕掛けて27-3と大きくリード。安全圏内に入ったかと思われた。

 しかし、後半に入るとパナソニックのプレッシャーに後手に回り、得意のスクラム、ラインアウトが機能しなくなった。日本代表のロック伊藤は、「焦る必要はないのに興奮して冷静さがなかった」と、パニックに陥った状況を説明。チャンスをほとんどつくれず、後半は無得点に終わった。

 現在5位。4位までが出場できるプレーオフへ、伊藤は「もう負けられない。ここから全部勝たないと」と、語気を強めた。

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