川内2年ぶり圧勝Vも目標タイム及ばず

 「防府読売マラソン」(21日、山口県防府市陸上競技場発着)

 仁川アジア大会男子銅メダルの川内優輝(埼玉県庁)が2時間9分46秒で2年ぶり2度目の優勝を果たした。川内は30キロすぎからウィリー・キボル(ケニア)との一騎打ちとなったが、33キロ付近で仕掛けて引き離し、独走態勢となった。フィリップ・キプリモ(ウガンダ)が2時間13分24秒で2位、失速したキボルが3位だった。

 川内は33キロ付近でのスパートが決まり、2年ぶりのタイトルとなったが、目標の2時間7分台には遠く及ばず「勝つだけのレースになって悔しい」と唇をかんだ。

 序盤から予想したよりもペースメーカーが遅く「7分台というよりも勝つしかない」とレース途中で目標を切り替えたという。「レース展開に応じてやれたのは自信になる」と収穫も口にした。

 来年8月の世界選手権(北京)の代表選考会に出場せず、2016年のリオデジャネイロ五輪を見据える27歳の公務員ランナーは「来年のソウル(国際マラソン)で7分台に再チャレンジしたい」と言葉に力を込めた。

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