16歳宮原、逆転で真央以来高校生V
「フィギュアスケート全日本選手権・最終日」(28日、長野ビッグハット)
誰が勝っても初優勝という新時代の女王争いを制したのは、高校2年生の宮原だった。
すべてのジャンプをしっかりと決め、その後も流れるようなスケーティングで「ミス・サイゴン」の世界観を表現した。SP2位からの逆転で、06~08年に高校生で3連覇した浅田真央以来の高校生女王に。大会前に「浅田選手、鈴木選手がいない上位を狙える大会。一番上を狙いたい」と話していたが、有言実行の優勝に「強気で行かないと駄目と思っていた。よかった」と、はにかんだ。
指導する浜田美栄コーチが「涙が出るほど謙虚に練習する子」と話す練習熱心な女子高生。これまで「絶対に泣かないのに『笑って』というと泣く」(浜田コーチ)という苦手だった表現面でも成長を示した16歳が圧巻の強さを見せた。