「テニス・ブリスベン国際」（５日、ブリスベン）

　男子の錦織圭（２５）＝日清食品＝はアレクサンドル・ドルゴポロフ（ウクライナ）と組んだ今季初戦となるダブルス１回戦で、第２シードのロハン・ボパンナ（インド）ダニエル・ネスター（カナダ）組に６－４、３－６で迎えた１０点先取のタイブレークを１０－６で制し、準々決勝に進んだ。世界ランク５位で第２シードのシングルスは２回戦から登場する。

　「さらに高い目標を持ってやる」と臨んだ新たなシーズンの初戦。錦織は本調子ではなかったものの、四大大会のダブルスで８勝のネスターがいる強豪ペアに競り勝った。シングルスに向けたウオーミングアップに位置づける舞台で、苦しみながらも鋭いショットも披露した。

　思ったようにボールがヒットせず、何度もリターンをネットにかけては首をかしげた。対照的に絶好調だった相棒のドルゴポロフに引っ張られた。タイブレークの勝負どころでは厳しい体勢からロブショットを決め、観客を沸かせた。

　シングルスは第２シード。１９日には四大大会初制覇が期待される全豪オープンも開幕する。「まずはオーストラリアでいい結果を残したい」という戦いは始まったばかりだ。