尾道準決勝敗退も指揮官「ようやった」
「全国高校ラグビー・準決勝、東福岡40-12尾道」(5日、花園)
準決勝2試合が行われ、東福岡(福岡)が尾道(広島)に、御所実(奈良)が京都成章(京都)にそれぞれ勝って、決勝に進んだ。尾道は強豪・東福岡相手に互角の戦いをしたが、後半17分に勝ち越されると、そこからトライを量産された。3大会連続で東福岡に敗れて広島勢初の決勝進出は逃したが、今大会では力と存在感を存分に示した。
決勝の壁は高かった。勝てば広島県勢初の決勝進出となる一戦は、後半に力尽きた。それでも、前半は優勝候補相手とがっぷり四つ。梅本勝監督は「生徒はほんと、ようやったと思う」と、フィフティーンを褒めたたえた。
前半4分に先制を許したが、その3分後にナンバー8松島のトライとゴールで同点。さらに2分後には、プロップ阪本がトライ。今大会で一度もリードを許していなかった東福岡から、一時5点のリードを奪った。
守っては、激しいディフェンスで屈指の攻撃力を誇る相手に対抗した。しかし、後半17分に勝ち越しを許すと、そこからは失点の連続。フッカーの山川主将は「後半に集中力とスタミナの両方が切れてしまった」と悔やんだ。
敗れはしたが初の準決勝進出で、校史に新たな1ページを刻んだ。「決勝の扉は重たいけど、そこに挑むプロセスで人格形成ができる。努力を惜しまずやっていきたい」と指揮官。これからも文武両道を貫きながら、優勝を追い求める。