葛西、記録更新も「面白くない2位」

 「ノルディック・W杯ジャンプ個人」(6日、ビショフスホーフェン)

 ソチ冬季五輪銀メダリスト、葛西紀明(42)=土屋ホーム=が132・5メートル、137メートルの277・1点で2位となり、42歳7カ月での表彰台で、自身の持つW杯最年長記録を更新した。3位に入った4日の個人第12戦に続いて2試合連続。W杯の表彰台は昨年11月の優勝を含め、今季4度目で通算54度目となった。4試合の合計得点で争うジャンプ週間総合は1074・8点で4位だった。

 約2万人の観客を大飛躍で盛り上げて2位になっても、葛西の顔に満足感はかけらもなかった。今季2勝目を本気で狙い「勝てる」という確信もあっただけに「面白くない2位。やっぱり優勝しないとうれしさはこみ上げてこない」と口をとがらせた。

 試合が始まった日本時間7日は妻怜奈さんの誕生日。1回目に132・5メートルを飛ぶと、テレビ観戦している妻へ、カメラに向かって「ハッピー・バースデー」と叫んだ。3位で迎えた2回目はHSにあと3メートルに迫って順位を一つ上げたが、表彰台の真ん中には11・3点届かなかった。

 ただ世界の強豪が照準を合わせてくるジャンプ週間で2試合続けて表彰台に立ち、自信はさらに増した。10日の次戦は1年前に10季ぶりの優勝を果たしたバートミッテルンドルフ(オーストリア)で、200メートル前後の飛距離で争う得意のフライングヒルが舞台となる。「この怒りをぶつける。ぶっ飛んでやる」と語気を強めた。

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