錦織 準々決勝へ“新サーブ”手応え
テニスのツアー開幕戦、ブリスベン国際で男子シングルス第2シードの世界ランク5位、錦織圭(25)=日清食品=は試合がなかった8日、オーストラリアのブリスベンの会場でダニエル太郎(エイブル)と約1時間の練習をこなし、9日の同53位、バーナード・トミック(オーストラリア)との準々決勝に備えた。
シングルス初戦となった7日の2回戦では世界ランク37位のスティーブ・ジョンソン(米国)をストレートで下し「特にサーブが良かった」と自賛した。7本のエースを記録するなど、課題克服への道筋を見いだした様子だった。
昨季からラケットを握る角度を変え、手首のスナップを利かせやすくしたことが進化の要因。速度が増し、フォールトになったとはいえ時速200キロを計測する場面もあった。「手首を使えて高い打点で打てるようになった。今までより思い切り打って入る感覚がある」と効果を実感した。
速度を落としてコントロールしたサーブも絶妙だった。アウトにならないことを優先してコースが甘くなりがちな第2サーブも向上すれば、得意のストローク戦で今まで以上に力を発揮できる。「速さよりはコースと球種をまぜて、第2サーブで相手に攻められないようにしたい」と目標を掲げた。