錦織シングルス4強!58分の圧倒勝利

 「ブリスベン国際」(9日、ブリスベン)

 男子シングルスの第2シードで世界ランキング5位の錦織圭(25)=日清食品=は準々決勝で世界53位のバーナード・トミック(オーストラリア)に6-0、6-4で快勝し、3年連続でベスト4に進出した。10日の準決勝では第3シードで世界8位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する。アレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)と組むダブルス準決勝でもストレート勝ちし、ツアーのダブルスで自身初の決勝に進んだ。

 地元選手を応援する観客から、日本のエースに感嘆の声と拍手が湧き起こった。「いつも鍵になる」と語るリターンがさえわたり、錦織がシングルス準々決勝で強さを印象づけた。「リターンが良くなると、ストロークで攻められるパターンに持っていける」という理想の形を示した58分の完勝だった。

 1ゲームも与えなかった第1セットは、相手のサービスゲームでもリターンで主導権を奪った。ストローク戦では前へ出ながら力強く揺さぶり、トミックはラケットを振ることなく何度もボールを見送った。

 競り合った第2セットも4-4の第9ゲームで、リターンから流れをつかんでブレーク。2012年ロンドン五輪では7-6、7-6と苦しんだ相手を寄せ付けず「いい感じでゲームが進められた」とうなずいた。

 シングルス初戦の2回戦ではサーブが好調だった。得意とするリターンはミスが多かったものの「ダブルスのおかげで良くなった」と修正し、全豪オープンに向けた準備は着々と進んでいる。

 準決勝でぶつかるのは高速サーブを武器にするラオニッチ。一つ年下の好敵手との対戦は、今の実力を測るには絶好の機会だ。「なるべくリターンを返して攻撃的にいきたい」と意気込んだ。

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