錦織、専門ペアに食らいつくも感服準V
「テニス・ブリスベン国際」(11日、ブリスベン)
男子の錦織圭(25)=日清食品=はアレクサンドル・ドルゴポロフ(26)=ウクライナ=と組んだダブルスの決勝で、ジェイミー・マリー(英国)ジョン・ピアーズ(オーストラリア)組に3-6、6-7で敗れ、ツアー大会のダブルス初優勝はならなかった。男子シングルス決勝は第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)が優勝し、1968年のオープン化以降3人目となるツアー通算千勝を達成した。
1回戦で第2シードを破って勢いに乗っていた25歳の錦織と26歳のドルゴポロフは、ダブルスでこれまでツアー4勝の専門ペアに及ばなかった。シングルス世界ランキング5位の錦織は「プレーが悪かったわけではないが…。チャンスはあったが相手がうまかった」と感服した。
ツアー大会のダブルスでは初めて進んだ決勝の舞台に「勝ちたいという思いが出て緊張した」という。パートナーと笑顔で励まし合ったが、巧みに連係する相手が一枚上だった。「自分のリターンでいいボールがいっても待ち構えられた」と返され、第2セットにタイブレークに持ち込むのがやっとだった。
今大会はシングルスとダブルスで計7試合をこなした。実戦を積むたびにサーブとリターンの調子を上げた。大きな疲労感もなく「体が強くなった証拠」とうなずいた。シングルス準決勝で競り負けた悔しさは今も残っている。それでも「テニス自体はいい。自信を持って全豪オープン(19日開幕)を迎えるのは間違いない」と力強かった。