葛西伸びず5位 追い風に泣く

 「ノルディック・W杯ジャンプ男子」(10日、バートミッテルンドルフ)

 ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子は10日、オーストリアのバートミッテルンドルフで個人第14戦(HS225メートル、K点200メートル)が行われ、葛西紀明(42)=土屋ホーム=は176・5メートル、213・5メートルの368・4点で5位だった。昨季、フライングヒルのこの会場で10季ぶりのW杯優勝を果たした葛西は、1回目に強い追い風の悪条件で11位と出遅れた。2回目に巻き返したが表彰台に届かなかった。セベリン・フロイント(ドイツ)が今季2勝目、通算11勝目を挙げた。

 葛西は1回目のジャンプで不利な追い風に泣かされた。W杯総合上位10選手では最も強い風に当たった。日本の横川ヘッドコーチが「踏み切りのタイミングもばっちり」と評し、本人も「今季のトップ3に入る」と振り返った飛躍でも、秒速1・42メートルの追い風にたたかれてK点の23・5メートル手前に落ちた。無念の結果に葛西は「1回目の条件が(他の上位勢と)違いすぎた」と腹立たしそうだった。

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