冨田選手 窃盗事件の初公判で無罪主張
昨年9月に韓国・仁川アジア大会でカメラを盗んだとして略式起訴され、帰国後に無実を訴えた競泳の冨田尚弥選手(25)の初公判が12日、仁川地裁で行われた。冨田選手は罪状認否で「カメラを窃取した事実はありません」と準備した文書を読み上げ、無罪を主張した。
冨田選手は、カメラに関する興味や知識がなく、検察が主張するように本体をレンズから取り外して持ち去るのは不可能と主張。「日本代表として出場し、窃盗行為のような愚かなことは行うはずがない」と述べた。
検察側は、犯行現場を捉えた防犯カメラの映像を証拠提出する意向を示した。冨田選手は公判に先立ち、窃盗事件の現場である仁川の文鶴水泳場を訪れ、弁護士と共に当時の状況を確認した。