佳純3冠王手!達成なら54大会ぶり
「卓球全日本選手権・第6日」(17日、東京体育館)
女子ダブルス決勝で石川佳純(21)=全農、平野早矢香(ミキハウス)組が、阿部愛莉、森薗美月組(大阪・四天王寺高)を3-2で退け、2大会連続3回目の優勝を果たした。石川は混合ダブルスに続く制覇で、18日のシングルスで3冠を目指す。男子シングルス準々決勝では、ノーシードの神(じん)巧也(21)=明大=が初の4強入り。同ダブルス決勝は森薗政崇(明大)三部航平(青森山田高)組が2連覇した。
石川は2連覇を達成した瞬間、平野と抱き合って喜びを分かち合った。高校生ペアとの決勝。1-2で迎えた第4ゲームはジュースまでもつれた。「競った中でも連係を修正して1本1本取れた」と、底力で2ゲームを奪い返した接戦を振り返った。
年下の台頭を肌で感じた今大会。5回戦では、14歳の平野美宇・伊藤美誠組を3-2で振り切り、決勝でも10代の勢いにのまれそうになった。
13歳で4強入りしてから8年。21歳になった石川は「彼女たち(年下選手)を見ると、プレッシャーもなく楽しくて仕方がなかった当時を思い出す」と感慨深げに明かした。それでも、「ついてくるプレッシャーは、自分が勝ち取ってきたものだと思うので」と、世界を相手に戦ってきたプライドものぞかせた。
女子では山泉和子以来、54大会ぶりの3冠へ王手をかけた。連覇のかかるシングルスへ「自分に負けない試合をしたい」と、闘志を燃やした。