高3大西徹平“文馬両道”で東京五輪だ
2014年の香川県スポーツ界で顕著な成績を残した選手、団体をたたえる「香川スポーツ賞」の表彰式が13日、高松市内のホテルで行われた。馬術男子の大西徹平(高松高3年)、ホッケー男子の三菱化学坂出が受賞した。
大西は昨年10月の長崎国体、少年スピードハンドハンディネスで同種目初の3連覇。中学3年時には標準障害飛越を制しており、国体4年連続優勝を果たした。「支えてくれる人たちのおかげで、優勝という結果を残せました」と感謝した。
現在は、大学入試へ向けて猛勉強中。「子どものころから医者になるのが夢。人の命を預かり、助けることができるから」と医学部進学を目指している。
馬術と勉学を両立させて、さらにレベルアップを図る。「今年の目標は秋の全国大会。これから世界のトップと対等に戦えるように、止まらず成長したい。そして東京オリンピックに出場したい」と瞳を輝かせた。
ホッケー男子の三菱化学坂出は、長崎国体で県勢初の栄冠に輝く快挙を達成した。強豪・愛知との決勝は、1-2の前半途中に濃霧と雨で中止。両チーム優勝になったが、日本代表を多く輩出する相手に一歩も引かない戦いぶりだった。
森下幸信主将は「国体ではチームが一丸になって、いい流れになった。連覇は難しいと思うが、みんなで気持ちをひとつにして頑張っていきたい」と話した。
チームは競技だけでなく、ジュニア対象のホッケー教室を開いている。吉川康弘監督兼選手は「県内の中学にはクラブがないし、まだまだマイナー競技。子どもたちにホッケーの面白さを伝えたい」と今後も普及活動を広く行っていく。