日本卓球協会は１９日、４月２６日から中国・蘇州で行われる世界選手権の代表メンバーを発表し、女子では、昨年１２月のワールドツアー・グランドファイナルのダブルスで優勝した“みうみま”こと平野美宇（１４）＝エリートアカデミー、伊藤美誠（１４）＝スターツ＝がシングルス、ダブルスともに選ばれた。日本協会によると、世界選手権に中学生が２人同時に選ばれたのは初めて。男子は、平野のいとこである村松雄斗（１８）＝エリートアカデミー＝らが選出された。

　世界ツアーで優勝するなど成長著しい１４歳の中２コンビが、世界選手権でも暴れ回る。

　都内で会見した平野は、学校から帰宅後に吉報を知ったという。「帰ってきたらカメラマンがいて、これはきたなって。ずっと２人で出たいと言ってきたのでうれしい」。すぐに伊藤とＬＩＮＥで連絡を取ったそうで、「『選ばれたよー』と送ったら、美誠ちゃんはまだ知らなくてびっくりしていた」と、笑顔で喜びを語った。

　２人はシングルスでも代表入り。平野は「ダブルスだけだと思っていたのでびっくり。昨日メンバーを予想して、自分は入っていなかったので」と驚きを隠せなかった。伊藤は大会開幕時は１４歳６カ月５日で、シングルスでは０３年大会の福原愛の１４歳６カ月１８日を塗り替え、最年少出場となる。

　昨年、ダブルスでワールドツアー最年少制覇を果たし、グランドファイナルでも優勝した２人について、村上監督は「国際競争力と潜在能力を評価した」と選考理由を説明。平野は「格上相手に１勝でも多く挙げたい」と決意を口にした。世界の強豪相手に立ち向かっていく中学生コンビから目が離せない。