伊達組が逆転で2回戦へ「助けられた」
「全豪オープンテニス」(21日、メルボルン)
女子ダブルス1回戦で第15シードのクルム伊達公子(44)=エステティックTBC、ケーシー・デラクア(オーストラリア)組は彭帥、徐一幡組(中国)にフルセットで勝ち、2回戦に進出した。奈良くるみ(安藤証券)オクサナ・カラシニコワ(グルジア)組と青山修子(近藤乳業)レナタ・ボラコバ(チェコ)組はストレート負けした。
前日のシングルス1回戦で敗れ、涙に暮れたクルム伊達に笑顔が戻った。15歳年下のデラクアとのダブルスで逆転勝利を収め、「ダブルスは展開が速くて悩む暇もない。全て自分で背負うこともない。パートナーに助けられた」と表情を和らげた。
第1セットを奪われ、第2セットも0-5とされた。窮地でデラクアと「(試合とは)違う話をした」という。リラックスに努め、巧みなボレーや鋭いショットで貢献した。
歩くだけでもつらい状態は変わらず「きょう勝って全てが消えることはないし、癒やされることもない」という。体調が悪い理由は分からず、悩みを抱えたまま。それでも、外国のメディアから現役を続けるモチベーションを問われると、「テニスが好きだから」とほほ笑んだ。