パナ大勝で王手 決勝はヤマハと対戦
「ラグビートップリーグ・プレーオフ準決勝、パナソニック50-15東芝」(25日、秩父宮)
準決勝の残り1試合が行われ、前回王者で第2ステージA組2位のパナソニックが、同3位の東芝に50-15で大勝した。決勝(2月1日・秩父宮)では、初優勝を目指す同4位のヤマハ発動機と対戦する。パナソニックは試合開始直後の前半1分にフランカー西原のトライで早々と先制し、主導権を握った。後半は東芝のFWに押され、認定トライなどで反撃を許したが、ロックのヒーナンのトライなどで突き放した。
パナソニックの先制トライは前半1分に生まれた。SH田中の素早い球出しから右オープンに展開し、細かくパスをつないでフランカー西原が飛び込んだ。今季2度の対戦で敗れていた東芝に開始早々で優位に立ち、計5トライなどで50得点。フッカーの堀江主将は「最初の1秒から最後まで向かっていくことができた」と満足そうに振り返った。
前半16分は、相手10メートルライン付近で司令塔のSOバーンズがマークを引きつけてから快足WTB山田へパス。日本代表の切り札はスピードに乗ったステップで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)し、トライを決めた。
過去2試合の反省から、ディーンズ監督は「接点で受けず、勢いよく前に出ることが大事」と分析していた。タックル、密集への寄せの速さで先手を取り続けた結果が35点差の大勝につながった。
決勝の相手のヤマハ発動機には今季第2ステージ最終節で敗れている。2連覇に向けて、堀江主将は「しっかり準備したい」と気を引き締めた。