アサヒビールが五輪ゴールドパートナー

 アサヒビールは27日、都内で東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(以下組織委員会)と「東京2020ゴールドパートナー」契約締結を発表、調印式を行った。会見にはアサヒビールの小路明善社長、組織委員会の森喜朗会長(77)、アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治(40)らが出席。小路社長は“おもてなし”の精神で大会を盛り上げると宣言、また室伏にアスリート側からの商品監修を依頼する考えを明かした。

 ゴールドパートナー締結を意識したのか、小路社長は、鮮やかなゴールドのネクタイを締め、壇上に上がった。「スポーツの持つ大きな力を信じ、アスリート、関係者、そして応援する人すべてを元気、勇気を与えられるよう、積極的に活動していきます」。その後、調印書に小路社長、森会長がそれぞれサインし、固い握手。パートナーとしての一歩が踏み出された瞬間だった。

 今回締結したゴールドパートナーとは、東京2020スポンサーシッププログラムにおいて、最上位のパートナー契約となり、呼称やマークなどをはじめとした権利を使用できる。アサヒビールは2009年から日本オリンピック委員会のゴールドパートナーとして、バンクーバー、ロンドン、ソチと3大会を支援してきた。今回の契約締結も、これまでの実績が評価されたのは言うまでもない。

 今回はビール、ワイン、ビールテイスト飲料での契約だが、小路社長は「五輪に向け、たくさんの海外からのお客様が日本にやってくる。日本の食文化、おもてなしの心で、日本の良さを知っていただきたい」と飲料メーカーとしての役割を認識。

 特に看板ブランドの「アサヒ スーパードライ」は、昨年行われた国際的なビールコンテスト「ワールドビアカップ2014」で金賞を受賞していることもあり、「海外のお客様に品質の高い商品を召し上がっていただき、日本の技術の高さを世界に広げていければ」と意気込んだ。

 また、ロンドン五輪時には、室伏に商品監修を依頼した新ジャンル「アサヒ ジャパンゴールド」が大ヒット。小路社長は「外部の方が監修に加わったのは初めてで大変話題になった。東京でもぜひ監修していただければ」と、早くも“指名”。室伏も「ジャパンゴールドの監修は勉強になった。機会があれば意見交換などさせてもらい、アスリートとして何かしら貢献できれば」と意欲を見せていた。

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