ナダル17連勝中のベルディハに完敗
「全豪オープンテニス」(27日、メルボルン)
27日の準々決勝で第7シードのトマーシュ・ベルディハ(29)=チェコ=が第3シードのラファエル・ナダル(28)=スペイン=を撃破した。
最後は相手の第2サーブに体勢を崩され、リターンをネットにかけた。ナダルは万全の姿を見せることなく、ここまで17連勝中のベルディハに完敗した。「自分がベストのプレーができず、彼の出来の方が良かった。簡単なこと」と語気を強めた。
第2セットは1ゲームも奪えなかった。深く押し込む本来のショットは影を潜め「相手にチャンスを与えてしまった」。競り合った第3セットのタイブレークでも粘りを発揮できなかった。
昨年はウィンブルドン選手権後、右手首の故障と虫垂炎の手術で3大会しか出場できなかった。今季ツアー初戦は1回戦で敗退し、不安視されながら迎えた今大会。苦戦もありながら勝ち進み、調子を上げてきたかに思えた末の落とし穴だった。