ペイトリオッツ逆転V!前年覇者を撃破
「NFL・スーパーボウル、ペイトリオッツ28-24シーホークス」(1日、フェニックス大スタジアム)
アメリカン・カンファレンス(AFC)優勝のペイトリオッツがナショナル・カンファレンス(NFC)覇者のシーホークスに28-24で逆転勝ちし、10季ぶり4度目の優勝を果たした。シーホークスは2連覇を逃した。ペイトリオッツのQBブレイディがパスで全4TDを挙げる活躍を見せ、3度目の最優秀選手(MVP)に選ばれた。
リーグ屈指の司令塔がリーグ最強の守備陣を破った。ペイトリオッツのQBブレイディは4TDパスを決め、328ヤードを稼ぐ活躍でチームを4度目の頂点に。「スーパーボウルではつらい敗戦も経験したが、最後に勝ててうれしい」と喜んだ。
21-24で迎えた第4クオーター残り約2分。WRエデルマンに3ヤードの逆転TDパスを通すと、右手で力強くガッツポーズをつくった。最終盤のピンチをバトラーのインターセプトで切り抜け、10季ぶりのスーパーボウル制覇が決まると、感無量の表情を浮かべた。
堅守のシーホークスのビデオを何度も見たという。「疲れて眠るまで見るんだ。何度も何度も。起きたらまた見る」。互いに無得点で迎えた第2クオーター残り約10分でWRラフェルに11ヤードのTDパスを通して均衡を破ると、同点とされた残り約30秒に右サイドのTEグロンコウスキーに22ヤードのTDパス。勝負どころで次々とパスを通した。
自身6度目のスーパーボウルで通算TDパスを歴代最多の13に。「憧れの存在」という名QBモンタナ(フォーティナイナーズ)の11を抜き、歴史に名を刻んだ。殿堂入りが濃厚な37歳。円熟期の実力を発揮し、新たな栄冠を手にした。