沙羅7戦ぶりV「これで自信を」
「ノルディックスキーW杯ジャンプ女子」(8日、ルシュノブ)
個人第10戦が行われ、高梨沙羅(18)=クラレ=が7試合ぶりに優勝し、通算27勝目となる今季3勝目を挙げた。強風のため1回の飛躍で順位が決まり、高梨は95メートルを飛んで121・4点をマークした。伊藤有希(土屋ホーム)が93メートルの111・8点で7位に入り、岩渕香里(松本大)は85・5メートルの100・7点で22位だった。
7試合ぶりの勝利は復調への歩みを加速させる。高梨はK点を5メートル越えて表彰台の中央に立ち「ずっと調子が良くない中で何をどうしたら改善できるのかを考えてやってきた。その中で一つ光が見えたような感じがした」と晴れやかに笑った。
何度も強風による中断を挟んだ試合で「集中を切らさずに持っていけた」という。課題としてきた助走の滑りがはまり、踏み切りでスピードをロスせずに飛び出した。
W杯18戦15勝の昨季と異なり、今季は飛距離でライバルに劣る試合が目立っていた。だが2位になった7日の第9戦でかなり手応えを取り戻していた。
18日に開幕する世界選手権に向けた大きな弾みになる。「これで自信を持つことができる。すごく意味のある試合だった」とかみしめるように言った。