不動のヤマハ 初タイトルへ悲願王手
「ラグビー日本選手権・準決勝、ヤマハ発動機21-9東芝」(22日、花園)
準決勝2試合が行われ、悲願の初タイトルを狙うヤマハ発動機が昨年準優勝の東芝を下し、初の決勝進出を決めた。風下の前半はエースFB五郎丸歩(28)にミスが出るなど苦しい展開が続いたが、後半に逆転した。リーグ5位でワイルドカードトーナメントから勝ち上がったサントリーは、連覇を狙うパナソニックを破り、2年ぶりの決勝進出を果たした。決勝は28日に秩父宮で行われる。
どんよりとした曇り空の下、水色のジャージーが映えた。ヤマハ発動機が初の決勝進出。風上に立った後半は相手を寄せ付けず、突き放した。
ピンチはあった。前半、日本代表最多得点記録を誇るチームの支柱・FB五郎丸が2度もパントキャッチをミス。会場はどよめき、流れは東芝に傾いたかに見えたが、選手の心は全く乱れなかった。「ディフェンスで、FW戦で取り返すぞ、と。それが今年のチームの強さ」とフランカー三村勇飛丸主将(25)。2点を追う後半13分には、五郎丸の雪辱のランが逆転トライにつながり、その後はリードを広げた。
負けない自信があった。10年ぶりにトップリーグの決勝に進出。優勝はならなかったが、成長を実感するには十分だった。SH矢富勇毅(30)も「点を取られる気がしなかった」と言い放った。
当たり負けしない体ができたのも自信の要因だ。以前から続けてきたレスリングの練習に加え、今季からチームとしてウエートトレを強化。使っている筋肉を意識することで、練習の密度を上げ、けがをしない体をつくった。東芝を相手に今季3戦全勝。自信を深め、悲願達成へ挑む。
「チャンピオンになるぞっていう意気込みしかない」と矢富。五郎丸も「全力を尽くして優勝して、感謝の気持ちを伝えたい」と力を込めた。勝っても負けても今季最終戦。悲願の初タイトルへ、ヤマハ発動機が王手だ。
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