居反りの宇良、自己最重量113キロ

 「大相撲春場所」(8日初日、ボディメーカーコロシアム)

 大相撲春場所の新弟子検査が2月28日、大阪市内で行われた。「居反り」を武器に関学大初の力士となる宇良和輝(22)=大阪府出身、木瀬=は身長172センチ、体重は自己最重量の113キロ。体格基準の167センチ(中学卒業見込み者は165センチ)、67キロ以上を満たして通過した。受検した43人全員がパスし、内臓検査の結果を待って初日に合格者が発表される。

 2月12日に関学大で会見したときは107キロ。半月で6キロ増の原動力となったのがスパムだ。父が沖縄出身で、宇良の大好物。木瀬親方(元幕内肥後ノ海)が段ボール1箱分、差し入れてくれた。26日に部屋に引っ越した後、兄弟子らと食べまくり「木瀬部屋は食べ物がおいしい。体が重たい」と満足げな笑みを浮かべた。

 今でもバック転ができる身体能力を誇りながら、成長期の遅さに悩んだ。「高校入学時で身長152センチ。声変わりは高校3年。すね毛は大学2年」と打ち明けた。

 「その時に応じて何でもできる力士になりたい」。1日から朝稽古を開始し、初土俵となる春場所に臨む。

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