鶴竜休場…横綱初日不戦敗は61年ぶり
「大相撲春場所・初日」(8日、ボディメーカーコロシアム)
横綱鶴竜(29)=井筒=は左肩の負傷で休場し不戦敗となった。
まさかのアクシデントだ。横綱鶴竜が左肩の負傷のため初日から休場。対戦相手の逸ノ城は不戦勝となり、好取組が消滅して満員の館内からため息がもれた。鶴竜の休場は平幕だった08年11月場所で右膝のじん帯を痛めて途中休場して以来で2度目。横綱が初日に不戦敗となったのは、54年5月の吉葉山以来61年ぶり。また、2日目は小結妙義龍との対戦が組まれていたが、割り返し(取組が組み直しになる)となった。
師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)によると、鶴竜は2月頃から左肩を痛めていたという。7日の土俵祭りの後、病院でMRI検査などの診察を受けて医師のストップがかかった。
同親方は「稽古でも番数は少なかったけど精いっぱいやっていた。本人は出たかったと思うが、とにかく安静にするしかなかった」と同親方は経過を説明。この日午前に審判部に「左肩腱板損傷で1カ月の安静加療を要する」との診断書を提出した。このまま春場所を全休し、29日から始まる春巡業への参加も未定となっている。