錦織圭、強風で状況判断光った

 「男子テニス マイアミ・オープン」(28日、アメリカ・マイアミ)

 男子シングルス2回戦で世界ランキング5位の第4シード、錦織圭(25)=日清食品=は世界64位のミハイル・ユージニー(32)=ロシア=に6-2、6-1で快勝し、3回戦に進んだ。3回戦では世界39位で第32シードのビクトル・トロイツキ(セルビア)と対戦する。

 強風の中、錦織の状況判断が光った。元世界8位のユージニーに完勝。「自分から無理をしすぎず、長いラリーに持っていくようにした。いいスタートが切れたと思う」と納得の表情だった。

 ボールが高く弾まない相性のいいマイアミのコートで得意のリターンからリズムをつかんだ。片手打ちで守備的なスライスが多い相手のバックに集めた。

 対角線の攻防で常に優位に立ち、第1セットで二つ、第2セットは三つのゲームでブレークに成功。「チャンスを見極めて打つボールはしっかり打てた」と話した。

 ツアーの中でも格が高いマスターズ大会で、昨年はベスト4入り。世界ランキングに反映されるポイントも大きいが、今は「深くは考えていない」とプレーに集中できている。

 3回戦に向けては「もっとレベルを上げられると思う」と気合を高めていた。

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