女子48キロ級浅見 涙の復活V
「柔道・全日本選抜体重別選手権」(4日、福岡国際センター)
男子4階級と女子3階級があり、女子48キロ級は浅見八瑠奈(26)=コマツ=が近藤亜美(19)=三井住友海上=との“新旧世界女王”対決に勝ち、2年ぶり2度目の制覇を果たした。
女子48キロ級の浅見が世代交代を許さなかった。ライバル近藤との決勝で先に指導を受け、後がなかった残り1分3秒。積極的に技をかけ続けた姿勢が、体落としでの有効につながった。昨年12月のグランドスラム東京大会決勝で敗れた相手に雪辱。涙がこみあげた。
2012年のロンドン五輪出場を逃し、翌年の世界選手権で3連覇を逃して銀メダル。昨夏まで約1年間休養し「ロンドン五輪を追いかけていた以前の気持ちを取り戻すことにした」と積極的に技をかける姿勢を思い出した。この日は攻めに徹し、南條日本女子代表監督も「強い浅見が帰ってきた」と喜んだ。
「柔道の神様がくれた時間かな」という迷いの1年を乗り越えた元女王は「何としてでも代表になり、五輪の畳に上がりたい」ときっぱり。復活劇が始まった。