桐生祥秀、国内初戦で公認9秒台決める
陸上男子100メートルで、3・3メートルの追い風参考記録ながら電気計時では日本人初の9秒台となる9秒87を出した桐生祥秀(19)=東洋大=が5日、埼玉県川越市で練習を公開し、国内初戦の織田記念国際(18、19日・広島)での公認9秒台へ自信をみなぎらせた。
「しっかり走れば9秒台は出る。重圧の中で出してこそ、トップアスリート」。9秒87をマークした3月の米国でのテキサス・リレー後も反動はなく、順調そのものだ。
高校3年生だった2年前の織田記念国際では日本歴代2位の10秒01を出した。その後、9秒台の重圧に悩んだこともあったが、世界の舞台も経験し、精神的なたくましさも増した。
「今回はだいぶ楽。反響も10秒01の時の方がすごかった。そんなに声もかけられない。髪が伸びたから、誰か分からないのかもしれないけど」と、おどけて笑った。
会場となるエディオンスタジアム広島は5万人収容。「できるだけ見に来てほしい」。9秒台を見に来い!!と言わんばかりだった。